RADWIPMS 世界の果て 歌詞解釈

 どうもバカ神です。今日はRADWIPMS さんの「世界の果て」という曲について考察していきたいと思います。 

 

 先日私のブログにてこの曲について語らせていただきました。よければそちらもご覧ください。

 

bakagami.hatenadiary.com

 

今回はこの歌詞に関する私なりの解釈を述べていきたいと思います。

 

歌詞

明日もしもこの世界が終わんなら
それは地獄なのかワンダーランド
誰一人も分からんなら
考える価値もないのか

さてさて 最後の晩餐は何にしようとか
呑気に言ってられないよな
気が触れずに笑えんのか
正直自信はないよな

それなら僕は行くよ
君の元へ行くよ
せめて僕の腕の中には君の 顔をうずめて

襲いかかるその終わりの
君の視界を覆い
ワンダーランドまでの 短い一秒だけ「さよなら」を

時が経つに連れて徐々に水底に
ゆっくりと沈んでいくかの
ように君の顔もおぼろげに
なっていってしまうのはなぜ

乗り違えたようで降りる駅を間違えたそんな僕らが
ワンダーランドで出逢うには
どの便に乗ればいいんだろう
どこで降りればいいんだろう

この世界の淵から
一、二の三で飛ぶから
「今だ」と叫んでよ 腕を振ってよ 力の限り

海風にかき消されない
波に飲み込まれない
一筋のあなたの 声を命の糸に結ぶよ

君の元へいくよ 必ずや向かうよ
君の姿形 色とか匂いのすべてなくとも

心配せずいてよ この世界で君を
見つけたのと同じようにたやすく たどり着くから

 

解釈

明日もしもこの世界が終わんなら
それは地獄なのかワンダーランド
誰一人も分からんなら
考える価値もないのか

 

 ワンダーランドはそのままの意味だと不思議な国などを意味しますが今回は天国を表している気がしますで。地獄とワンダーランドが対比であると仮定すると分かりやすいかもしれません。死んだ後の世界が天国なのか地獄なのか考えたくもない人間らしさというか考えることに対しての無意味な感じがなんとも言えませんね。

 

さてさて 最後の晩餐は何にしようとか
呑気に言ってられないよな
気が触れずに笑えんのか
正直自信はないよな

 

  この部分はそのままにかんじました。私も明日で世界が終わると言われても今日はとびきりご馳走をたべようとはならない気がします。どこか覆せない現実に対しての人間の無力感というか絶望のようなものを感じました。

 

それなら僕は行くよ
君の元へ行くよ
せめて僕の腕の中には君の 顔をうずめて

 

 ここでの「君」というのは「大切な人」を指していると思います。

 君を僕の腕にうずめることで君は悲しい現実を見る必要はないということでしょう。

 

襲いかかるその終わりの
君の視界を覆い
ワンダーランドまでの 短い一秒だけ「さよなら」を

 

 ここでの襲いかかるものというのは「津波」を指しているのではないでしょうか。死ぬ間際に大切な人に別れを伝えたのです。終わりというのはあっという間だということを暗示している気がします。

 

時が経つに連れて徐々に水底に
ゆっくりと沈んでいくかの
ように君の顔もおぼろげに
なっていってしまうのはなぜ

 

 ここでは津波が生きた時の描写というよりは時間が経つにつれて地震が起きたことやそれによって失われた大切な人が記憶の中から失われていくということだと思います。

 

乗り違えたようで降りる駅を間違えたそんな僕らが
ワンダーランドで出逢うには
どの便に乗ればいいんだろう
どこで降りればいいんだろう

 

 「乗り違え」「降りる駅を間違えた」ここから大切な人はなくなり自分は生き残ったことがわかります。死んだ後の世界で君に会うためにはどうすればいいのかと嘆いている様子が伺えます。

 

この世界の淵から
一、二の三で飛ぶから
「今だ」と叫んでよ 腕を振ってよ 力の限り

 

 自分も死んで君の元へ向かうからいつ死ねばいい、どこへ向かえばいいの

と聞いているように感じます。

 

海風にかき消されない
波に飲み込まれない
一筋のあなたの 声を命の糸に結ぶよ

君の元へいくよ 必ずや向かうよ
君の姿形 色とか匂いのすべてなくとも

心配せずいてよ この世界で君を
見つけたのと同じようにたやすく たどり着くから

 

 この部分からは津波地震に負けずにもう一度あなたに会うという執念を感じます。

これは自分が死んでしまった後でもワンダーランドつまり天国であなたを見つけるということでしょう。

 

 ただ何度か曲を聴いているうちに別の意味にも感じるようになりました。

 

人は二度死ぬといいます。一度目は物理的に死んだ時、二度目は、人から忘れられた時。

ここでいう「あなたの声を命の糸に結ぶ」という表現は「あなたの肉体は死んでしまったけどあなたの声や匂いは僕の記憶の中で生きている」という事ではないでしょうか。

 

こう考えるとその後の歌詞はワンダーランドの話ではなく、僕の記憶の世界の話と考えることができます。「君の姿や形を忘れてしまっても君の存在は忘れない。現実の世界で見つけたように僕の記憶の中から君を見つけ出す」という意味にも感じます。

 

最後に

 あくまでもこれは私の主観による考察にしかありません。震災当時の状況、その後の生活等によって感じ取り方は違ってくるとおもいます。自分の感じたことを大事にしてください。

 

 この曲全体に対する感想は前に投稿してますのでぜひご覧ください。

 最後まで読んでいただきありがとうございます。