RADWIMPS 世界の果て

f:id:baagami:20200315112131p:plain


 先日、RADWIMPSが新曲を発表した世界の果てという曲について紹介していきたいと思います。

 この曲が発表されたのは2020年3月11日 東日本大震災から9年がたった日でした。

 

 この曲はRADWIMPSの公式のYouTubeチャンネルにて発表されました。概要欄には野田洋次郎さんの言葉がありました。 

 

あれから9年、今年も曲を作りました。期せずして2020年3月11日現在、世の中はウィルスという社会的危機の中にあります。情報が氾濫し、歪んだ感情も溢れているように感じます。人々の姿こそウィルスよりも脅威に感じる瞬間があります。何かのキッカケで一気に崩れ落ちていってしまうのではないか、そんな緊迫感があります。それでも、それだからこそ今年も変わらずあの3月11日に想いを巡らせ、そこに『今』の空気を混ぜて一つの曲にしたいと思いました。なるべく素直に、思いのままに作った結果今年はこのような曲になりました。絶望感がありながら、どこかそれは懐かしく優しいものに自分は感じたのです。色んな声があると思いますが、受け取ってもらえたら幸いです。 年々薄れていく記憶。それでも癒えることのない傷。新たに生まれる災害。すべての痛みに向き合っていたら到底心が追いつかない時代に僕たちは生きているのかもしれません。日々の小さな幸せに、眼を向けることを忘れずに生きたいです。 今年も録音は菅井さん、映像は島田さんにお願いしました。ありがとう。 来年は震災から丸10年。一つの節目となります。この国で10年間歳を重ねてきた僕たち自身への一つの投げかけにもなる年だと思います。 「あれから、僕たちはどう生きたか」 そんな問いに、まっすぐ眼を見てこたえられるように、生きようと思います。 9年前の東日本大震災で亡くなったすべての命に、今も被災し続けるすべての方々に、合掌。

 

 実は震災の翌年からほぼ毎年震災の曲を作り続けてきたのですが、この曲にはどこか昔のRADWIMPSを感じることができ、少し棘を感じるような気がしますが最後はなんかあったかい気持ちになれる、そんな曲に感じました。 

 実はこの曲には洋次郎さんらしい粋な仕掛けがあるのです。

  曲の時間           3分11秒

  この曲が投稿された時間    2時46分

  動画中に不自然な暗転     2分46秒

 この3.11という数字は地震が起きた日、2.46という数字は時間を表しています。そしてこの曲はなんの前触れもなく急に終わります。あの日のように。これは洋次郎さんからの「当たり前の日々は急に終わってしまう」というメッセージではないでしょうか。実は私も被災地に住んでいて私の地元はなんの被害がありませんでしたが親戚は被災しました。その親戚は今でも海を見れないと言っていました。この曲は悲しみをぶり返すとかそういうことではなく、いろんな出来事や情報によって目まぐるしく世界が動いていく現代において今日だけはあの日に戻ってあの震災を、それによって失われた命を思い出そう、そんな役割を持っている気がします。 

 この曲のコメント欄はとっても優しいコメントであふれています。海外の人や実際に被災した方など様々なコメントがあります。ぜひ曲を聴きながら眺めてみてください。

 

世界の果て RADWIMPS

www.youtube.com